スイッチと打鍵感

キーは底まで押さないと入力されない?作動点と底打ちの違い

作動点、プリトラベル、総ストローク、底打ちを整理。文字が入力される瞬間と打鍵音が鳴る瞬間を分けて考える入門コラムです。

作動点、プリトラベル、総ストローク、底打ちを整理。文字が入力される瞬間と打鍵音が鳴る瞬間を分けて考える入門コラムです。

KeyKeyのコラムを彩るキーキャップ: キーは底まで押さないと入力されない?作動点と底打ちの違い
スイッチと打鍵感

メカニカルキーボードは、キーを底まで押す前に入力されることがあります。 入力が作動する位置と、それ以上下がらない位置は別の概念です。「押した」という言葉には、入力、指の感触、音が重なっているため、混同しやすくなります。

作動点と底打ちはどう違う?

作動点はスイッチの入力が作動する位置です。プリトラベルは静止位置から作動点までの移動距離、総ストロークは最後まで下がる距離を指します。機械的な終端まで押す動作が、底打ち、つまりbottom-outです。

用語 意味 混同しやすい点
作動点 入力が作動する位置 最も大きな音が出る瞬間とは限らない
プリトラベル 作動点までの移動距離 最後まで押す距離とは異なる
総ストローク 静止位置から終端までの距離 入力に必ず必要な距離ではない
底打ち 終端まで押す動作 入力の登録そのものとは別

例えばCHERRY MX2A Redの公式仕様は、プリトラベル2.0mmと総移動量4.0mmを区別しています。このモデルでは、作動後もさらに下がる余地があります。すべてのスイッチが同じ数値ではありません。

聞こえた「コッ」が入力の合図?

底まで押したときの衝撃音、指を離したときの戻りの音、クリッキースイッチのクリック音は、分けて考える必要があります。はっきりした音だけで、電気的な入力時点を正確に測ることはできません。

特にASMRの録音は、キーが何mm動いたか、画面にいつ文字が表示されたかを示す測定資料ではありません。目立つ一音と入力が登録される瞬間を、同じものだと決めつけないようにしましょう。

引っ掛かりとクリックについてはリニア・タクタイル・クリッキーの比較で説明しています。触覚的な引っ掛かりの説明も、正確な作動位置の仕様に代わるものではありません。

短ければ必ず使いやすい?

プリトラベルが短いとは、作動までの移動が短いということです。それだけで誰にとっても入力が正確になる、快適になるとは言えません。

「短い」と「軽い」も別です。移動距離は長さ、押す力は別の特性です。キーキャップの高さも分けて考えましょう。高いキーキャップを付けても、その高さの分だけスイッチの総ストロークが増えるわけではありません。

仕様を見るときは、距離、力、押下方式をそれぞれ確認すると整理しやすくなります。部品の役割はキーキャップとスイッチの違いで紹介しています。

手元のキーボードで観察する

誰かの打ち方をまねるより、自分のキーボードで何が起きているかをゆっくり確かめてみましょう。

  1. 入力結果を簡単に消せる空のメモを開きます。
  2. 文字キーをゆっくり押し、文字が表示されるタイミングを見ます。
  3. 最後まで押した感触と、指を離したときの音を別に確認します。

これは作動と底打ちの違いを感じるための観察で、距離や遅延の測定ではありません。画面表示には処理時間があり、指で正確な距離を測ることも困難です。強くたたいたり、底打ちを避けようと手に力を入れたりする必要はありません。

KeyKeyのタップは実物のストロークとは別

KeyKeyでは、持っているキーキャップとスイッチを装着し、画面をタップして音や対応端末のハプティクスを楽しめます。ただし、平らな画面で実物のプリトラベルや底打ちの深さを試すわけではありません。

アプリの反応はデジタル表現です。実物を購入するための押下圧や作動点の測定道具とは区別してください。画面で押した感覚を伝える仕組みはスマートフォンのハプティクスで紹介しています。

KeyKeyのホームページでは、小さな音量でサウンドを試せます。入力時点を音から推測するのではなく、一音の始まりと終わりに耳を向けてみませんか。

KeyKeyでタップ

読んだ感触を、実際にタップ

アプリでキーキャップをタップして集める楽しさを体験してください。

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